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クラリチンの販促絵本?「クラリとティン」に迫る

2019年09月30日

クラリとティンとは、2002年にクラリチンを製造販売していたシェリング・プラウが株式会社ROBOTの野村辰寿さんに依頼して制作された販売促進用の絵本です。
株式会社ROBOTは、これまで数多くのテレビコマーシャルや映画、アニメ、CG、ウェブサイトなどさまざまなクリエイティブ作品の企画や制作に携わっており、その技術力と実績が高く評価されていたことからクラリチンを日本で販売する際に白羽の矢が立ちました。
日本国内の法律では医薬品の宣伝活動は医薬品医療機器等法により厳しく制限されていますが、タイトルはクラリとティンとして商品名のクラリチンとは似ているが異なるものとしたり、薬を服用するようなシーンが無いことに加えて、登場するキャラクターは株式会社ROBOTのものであるとして問題が無いという判断が下されました。
このような厳しい制限の中でも、合法的に医薬品を宣伝するというアイデアを考案できたのも、これまで株式会社ROBOTが培ってきたノウハウが活きた形となったからでしょう。

この販売促進用の絵本のクラリとティンは、主にクラリチンが納入されている医療機関で配布され、待合室の本棚に並べられるなどして辛いアレルギーの症状に不安を抱えて訪れたお子様の患者さんを、ほんの一時楽しませたり、治療に臨む勇気を与えたほか、親御さんにはクラリチンと言う抗ヒスタミン薬が存在していることを認知させました。
そんなクラリとティンのあらすじは、寂しがり屋のライオンのクラリと元気な鳥のひなのティンがサバンナを旅する物語で、道中ではアレルギーを思わせるようなじんましんになったり咳をしたりというトラブルを乗り越え、さまざまな動物たちと出会いながら成長していくストーリーです。
そんな原作の野村辰寿さんの代表作であるストレイシープを想起させるような独特の世界観や、分かりやすいあらすじが小さなお子様や子育て中のお母さんの間で大きな話題となり、それまでは医療機関での配布のみでしたが2004年には主婦の友社から第1巻が発売されたほか、株式会社ROBOTからキャラクターグッズが販売されるほどの人気となりました。
その後も勢いは留まることを知らず、既にクラリチンの販売促進用の絵本という領域を遥かに超えたクリエイティブ作品となり、2009年には汐文社から新キャラクターも加わった続編のクラリとティンのたびが発売され、さらに成長したライオンのクラリと鳥のひなのティンの旅は続きます。