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【花粉症まめ知識】花粉症がある国は限られているって知ってた?

2019年07月31日
せきが出る女性

花粉症の発症率が多い国の分布ではいずれも先進国に偏っており、植林された林や森、市街地にある人工の緑地や街路樹など人為的に作られたものが大きく影響しているのがわかります。
また、それとは逆にこれらの人為的なものがほとんど存在せず天然の木々が数多く残されている後進国の多くでは、発症率は極めて低い傾向です。
アメリカでは日本とほぼ同様の発症率があり、その中でもブタクサアレルギーが最も多くなっています。
国土が広範囲にわたることから原因となる植物も多様で、アメリカ北東部ではオーク、ニレ、ウォルナッツなど、アメリカ西部ではアカシアやジュニパーなどが数多く生息しているのもポイントです。
特に森が多くあるアメリカ北東部とアメリカ西部では、季節を迎えると山から街へと吹き降ろす風に乗って飛散してきた花粉で覆い尽くされます。

フランスでは西洋ヒノキ、ポプラ、マロニエ、プラタナスなどが原因となっています。
観光地には植樹されているものも多く、シャンゼリゼ通りにはマロニエの街路樹が続き、観光客の目を楽しませる一方で、症状のある方には大敵です。
また、フランスの各地では騎馬警官がパトロールをしており、馬の毛やフケが呼吸から入りアレルギーを引き起こし花粉症の遠因となることもあります。

イギリスは世界で初めて花粉症を発見した国としても有名で、それは同時に多くの患者が存在していることを表しています。
市街地にはオークやプラタナスが数多く植えられており、気温が上昇する毎年5月から6月頃には花粉症に罹患する患者さんが続出し、その数は全国民の20%にも上ります。
イギリスでは自動車の排気ガスも花粉症の遠因とされており、排気ガス規制やガソリン車の削減も計画されていますが、その道のりは長いものとなりそうです。
カナダでは国土の多くに豊かな自然が残されている一方でオーク、カエデ、スギ、ニレなどの影響も大きな課題です。
特にカエデはカナダの国旗にも描かれている象徴的な木で、花粉症対策とはいえ、安易に伐採する訳にもいかず多くの有識者の頭を悩ませています。
一方の日本では、北海道と沖縄を除くほぼ全域でスギ花粉に見舞われるほか、ブタクサやイネ科の植物など、古くから残されている自然や人為的に作られたものと限らず、あらゆる花粉症の原因となる植物が生息しています。
特に日本は世界でも稀なお米を食べる食文化を持っている国で、イネ科の植物との密接な関係は避けることができません。
国定公園や自然保護区に指定されているエリアにある植物は、たとえ花粉症の原因となることが分かっていても、簡単に伐採はできないというのが現状です。